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感謝の便り 谷川節子様より

日本文化振興会なる団体から一通の菊の御紋入りの封書がとどいた。

一般のダイレクトメールとは若干異なるものの、これも何かの販売と思って、しばらく放っておいたが、一応数日後開封してみた。「社会文化功労賞授与式内定の件」とあった。

一地方都市で占い喫茶をやっているだけの私に何故と思いながら電話をしてみた。
ネットに色々悪口が書いてあったが、電話にでた担当の男性は営業とは感じられない落ち着いた話しぶりだった。

45年の歴史がある事、海外にも苦心の末6箇所に支部をつくった事、日本の文化を世界の人々に知ってもらう事の重要性、官と民の顕彰の意味の違い、そして、総裁の元皇族について、私たちが教科書で習っている表面的な知識と違い、日本の文化と皇室にとって大変重要な宮家である事、そして「お会いして、先生のご意見、ご意志を伺い、返事はそれからなされば」との事。

私は上京して、本部を訪ねた。
実に多彩な活動をしている事をビデオ、新聞、週刊誌等で見せてもらった。その担当者はあくまで正直だった。逆に同情を感じたので、素直に聞いてみた。
「なぜこんなに色々の啓発やボランティアもやり立派な人も揃っているのにあんな悪口がかいてあるのでしょう?」と、彼はあくまで冷静だった。
「私達が苦労して民間ながらも官以上の活動をしている事を、また大きくなる事をやっかむ人々がいるのでしょう」
「悪い事はあっという間に広がるけど、良い事は中々広がらない、そんなものですよ、世の中は」と。

私はもうひとつの疑問「私は唯の占い師ですよ」と。
彼は温厚ながらも毅然としてこう言った。
「貴方はどこにも相談に行く事ができず、迷っている多くの人々に適格に人生の指針を教示し、光明を見出してあげているのではありませんか、誰にでもできない事です。自信をもって多くの悩める人を今後も救ってあげてください」と。
そして、「多くの婦人が加入して、色々な困った人々を支援し、また、災害の救援をしている系列の婦人団体があります、当団体の県の役員になって下さい。多くの仲間と一緒に歩んで参りましょう。貴方自身の発展も仲間が応援してくれます」と。

私は受賞と役員になる事を承諾した。
私は独立採算で運営しているその団体に役員として浄財を基金として提供する事にした。
ネットに賞を金であげる団体と書いてあるのを思いだした。
私はボランティアをやっている婦人団体の運営に少しでも役立てばと思い基金をかる事にしたのだ。
そして先ほどの話しを思い出した。
「世間は解っていない、官と民の違い、良い事は広まらない」その通りだなと。

十数年前の事である。
私は今でも受賞者である事に誇りを持ち、今も役員をし、本業に妨げにならない時は積極的に活動に参加している。
おかげで数多くの体験をし、仲間も随分増えた。感謝している。

谷川 節子山口県柳井市 占い喫茶主宰 谷川 節子