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国際芸術文化賞受賞者・川仙峯氏

真実(ほんとう)の陶芸を求めて

九谷焼の名匠、高陶岳の下で日本陶芸の全てを修得し、満を持して作家活動を再開した国際芸術文化賞受賞者・川仙峯氏は、既に国際的な陶芸家として確固とした地位を築いたといえるだろう。

そもそも陶芸とは、人類の最も古い芸術形式のひとつであり、その総合芸術家としての守備範囲は、土の形成、造形から施釉、絵付けにいたり、高温での焼成過程まで実に幅広く奥深い。
英語でPottery(陶芸家)とは、まさしく芸術家の王道をゆく普遍的な意義を有する総合的な芸術家のことである。

昨今、その複雑多岐な工程のごく一部分のみを担当して、堂々と「陶芸家」を名乗る輩が少なからず存在すると云う。
国際的普遍的基準では彼らは一介の絵付師、成形師に過ぎぬ。
我が国の陶芸界にとって、それは実にゆゆしき事態である。そのような中で、川仙峯氏こそは真実の陶芸芸術家として、揺るぎなき芸術の王道を歩んでいる一人である。

氏はこれだけの業績を残しながら(下記参照)、まだ六四歳、昭和二十二年の生まれであるという。我が国の文化芸術界に於いて、真に刮目して注視すべきであろう。

美術評論家(鑑定家) 山本 茂博


山本茂博 美術作品鑑定評価経歴 平成18年より22年分

平成18年3月
静岡県福田町に寄贈された。日本画家杉浦白峯氏(日本文化振興会、国際芸術文化受賞者)の作品4点についての評価鑑定を行う
同6月
曹洞宗大本山永平寺貫主宮崎亦保師の書作1点を評価鑑定する。
同11月
酒井田柿右衛門工房作と称される磁器1点の真贋を鑑定する。
平成19年1月
横浜市の須加美術研究所より依頼され、江戸時代の画家田能村竹田の作品1点について真贋および価格の鑑定を行う。また同所より徳川家康作と伝わる家中文書の真贋鑑定を行う。
平成20年4月
長崎県諫早市の書道家出口恵山氏の書作着色作品1点について評価鑑定を行う。
同月
長崎市立須加五々道 国際芸術文化賞受賞者美術館に寄贈納入される作品2点について作品評価鑑定を行う(その後長崎市より同氏の紺綬褒章を申請遺贈)
平成20年11月
奈良県香芝市より高垣抱月氏および大阪府和泉市より津田正子氏(国際芸術文化受賞者)の作品評価を行う。各々紺綬褒章を申請 受章
平成21年11月
奈良県香芝市より高垣抱月氏(国際芸術文化受賞者)の作品評価を行う 紺綬褒章を申請 受章
平成22年9月
宮城県仙台市より尾形目良氏の作品評価を行う 紺綬褒章を申請受章